AI・業務改善実務整理
中小企業の業務棚卸しのやり方|AI導入前に仕事を整理する手順
AIを入れたいけれど何から始めるか分からない会社向けに、ツール選びの前に行う「仕事の棚卸し」を説明します。
先に結論
AI導入の最初の作業はAIツール比較ではありません。毎週・毎月繰り返している仕事を10〜20個書き出し、「時間がかかる」「判断が少ない」「文章・データを扱う」の3条件が重なる業務から小さく試します。
業務棚卸しは難しい資料を作らなくていい
最初はA4一枚やスプレッドシートで十分です。業務名、頻度、1回の時間、担当者、入力、出力、困っていることを書きます。
- 業務名
- 毎日・毎週・毎月など頻度
- 1回にかかる時間
- 担当者
- 何を受け取り、何を作るか
- 二重入力・待ち時間・確認漏れ
「時間×頻度」で優先順位を付ける
月1回3時間の作業より、毎日20分の作業の方が年間では大きな負担になることがあります。まず月間の総時間をざっくり出し、上位5業務を候補にします。
AI向き・自動化向き・人がやる仕事に分ける
文章の下書き、要約、分類、定型メールはAIで試しやすい領域です。転記やファイル移動など決まった処理は自動化ツール向きです。契約判断、採用判断、重要な金額決定などは人の確認を中心にします。
小さな会社のAI活用は何から始める?も合わせて確認してください。
最初の1業務は「失敗しても困らないもの」にする
いきなり顧客対応を全自動化せず、社内メールの下書き、議事録整理、FAQ案作成など、人が確認してから使える仕事から始めます。効果を確認できたら横展開します。
棚卸しの5ステップ
- 01繰り返し業務を20個まで書く
細かすぎる作業はまとめる
- 02頻度と時間を書く
正確でなくてよいので概算する
- 03困りごとを一言で書く
二重入力、待ち、探す、書く、確認する等
- 04上位5業務へ絞る
時間×頻度で優先順位を決める
- 051業務だけ試す
1〜2週間で効果を確認する
この方法が向かない場合
法令・医療・人事評価など、誤りの影響が大きい判断は単純なAI置き換えに向きません。また、業務自体が月1回しかなく負担も小さい場合は、改善コストの方が大きくなることがあります。
